HKSフラッシュエディター

パワーアップのためにHKSさんのフラッシュエディターを導入しました。
やっぱりもうちょっとパワー欲しいんですよね〜、
OBD2端子からECUデータを書き換えるというすばらしいアイテムです。ただしホントのECU書き換えと違っていじれないパラメーターも
あるようですが、なんといってもノーマルにすぐ戻せるというお手軽感がいい。

 PHAISE2で、馬力は138PS(7馬力アップ,トルクは、0.3kgf・m)までアップらしいですが、感覚的には4000rpmあたりから元気よく回るようなデータのようです。
パワー不足といわれるND5RCもこれで少しは…、まあ高速道路なんかではかなりストレス(今でも別に不足ではないですが)なく走れるようになります、
街乗りでは、2500rpmあたりからの盛り上がりが特徴です。というか極低回転(2000rpm以下)ではノーマルのほうがいいような…。
この盛り上がりが演出なんでしょうか…、個人的には低回転はノーマルデータで4000rpmあたりからこのPHAISE2の
データになっていたほうが段付き感なくレヴまで回るような気がします。



それでもって、ついに、PHAISE3にみんカラでもおなじみJoyFastさんのSPLデータをインストールしてもらいました。
聞いたところダイノパックでPHAISE2からさらに4PS、0.7kgf・mほどのアップぐらいらしいです、つまり142ps。

ちょっとパワーウェイトレシオで見てみましょう。
パワーウェイトレシオとは重量を馬力で割った数値です、単位はkg/ps(数値が小さいほどいい)。
まあ、10.00あれば普通に走れる自動車です、そしてスポーティなのの境界はだいたい7.00(だいたい0−100加速7秒前半)くらいといわれています。
加速性能や最高速性能の目安となる数値ですが、あくまでも目安です、実際は車重そのものやギヤ比、その他もろもろが関係してきますので。

幌車 RS MT ノーマル  1.5L         131HP/7000rpm     1020s  パワーウェイトレシオ  7.78 
幌車  S MT ノーマル  1.5L         131HP/7000rpm     990s  パワーウェイトレシオ  7.56
幌車 RS MT JoySPL  1.5L         142HP/7000rpm     1020s  パワーウェイトレシオ  7.18
RF     AT        2.0L         158HP/6000rpm     1130s  パワーウェイトレシオ  7.15
幌車  S MT JoySPL  1.5L         142HP/7000rpm     990s  パワーウェイトレシオ  6.97
RF     MT        2.0L         158HP/6000rpm     1100s  パワーウェイトレシオ  6.96   
北米仕様 MT        2.0L         158HP/6000rpm     1058s
  パワーウェイトレシオ  6.69

140psまで上げたNDのRS(赤文字)はパワーウェイトレシオでいえば、RFのAT同等、SグレードでRFのMTと同等で7.00をきるかといったところ。

この感じなら私的にはなんとか1.5Lで十分といえますね(というか最初からこのくらいなら文句でなかったのかもね)。
ですが、現代ではスポーツカーの標準的なパワーも上がり、ウェイトレシオ6.69の北米2.0Lロードスターでさえスポーツカーの中では非力といわれてるので、
結局は自分がどのくらいでいいかというところではないかと思います。
 以前のっていたコペンがカスタムして114馬力ほどでていたので(パワーウェイトレシオ 7.28)やっと並びました、もうちょいほしいなあ…。
 しかし、ND幌車のRSとSって意外とパワーウェイトレシオの差があるんだなって思いました。また、北米と日本仕様では1.0以上ものウェイトレシオの差があるのも
発見です(先代NCとの差も1.0以上)、1.0違えば動力性能はまったくの別物です、かなり鈍感なかたでも明らかな違いがわかるレベルですね。


ちなみに歴代のロードスター同士ですと…
NB ターボ MT 1.9Lターボ パワーウエイトレシオ 6.48
NC NR-A MT 2.0L     パワーウエイトレシオ 6.53
NB RS-U MT 1,9L     パワーウエイトレシオ 6.75
NC RS-RHT MT 2.0L    パワーウエイトレシオ 6.76
NB クーペS MT 1.9L    パワーウエイトレシオ 6.88
NB VS C-A MT 1.9L   パワーウエイトレシオ 7.01
NB クーペE MT 1.9L    パワーウエイトレシオ 7.08
NC S-RHT AT 2.0L    パワーウエイトレシオ 7.16
と、速い方は続きます。先代のNCはさすが2.0Lだけあって動力性能は良く、NDのRSやスペシャルパッケージ、レザーパッケージなど
ウェイトレシオが大きいのと比べると1.0以上の差があり、どうもNCからの乗り換えに二の足を踏んでしまう方が多いのがわかるような気がします。
レシオが大きい方はというと…
NA VーSP MT 1.6L    パワーウエイトレシオ 8.00
NB クーペ ベース MT 1.6L パワーウエイトレシオ 8.32
NA NR-A MT  1.6L    パワーウエイトレシオ 8.50
NB M   AT  1.6L   パワーウエイトレシオ 8.83
とまあ、テキトーにザザッと見てみますと、現代のNDがロードスターとしてひたすらに遅いというわけでもないことがわかります。
単に先代NCとの差がありすぎただけで…、
歴代の代表的なグレードを並べると…。
NA6CE(初期型)   1.6L パワーウエイトレシオ 7.83
NA8C(シリーズ1)  1.8L パワーウエイトレシオ 7.62
NB6C(シリーズ1)  1.6L パワーウエイトレシオ 8.00
NB8C(シリーズ1)  1.8L パワーウエイトレシオ 7.10
NCEC(シリーズ1) 2.0L パワーウエイトレシオ 6.47
NCEC(シリーズ2) 2.0L パワーウエイトレシオ 6.59

ND5RC(S)     1.5L パワーウエイトレシオ 7.56
このように見直してみると、NCが突出して速いということがわかります、NDは原点回帰として考えるならば、
NA〜NBと比べ十分以上に動力性能を満たしているとも考えられますし、それがマツダの答えなのでしょう。

パワーウェイトレシオはスポーツカーにとってすごく指標になる数値であるし、ほとんどのスポーツカーがこの値に目くじらたてて
挑んでいるし、宣伝もしてる、巷のスポーツカーの価値はまるでこの数値で八割がた決まってしまう感じさえあるんですが、
ロードスターの場合、のこりの2割くらいのとこが逆転して八割になっているような感じがします。
ロードスターでもたしかにパワーウェイトレシオが良いにこしたことはないんですが、そこはたぶん全体の2割ほどのことのような気がします。
パワーはあるにこしたことはないが、そのために他のよいとこが犠牲になってはいけない、おもに軽さに起因するドライバビリティが
それにあたるんではないでしょうか、事実NDはそれをとったし。そしてNDのユーザーはそれを良しとしたし、Wカーオブザイヤー受賞が
それを物語っているように思われます。
 でもやっぱりパワーはあったほうがいいよね、2割的な意味で…。


フラッシュエディターインプレ

では、それぞれのデータのインプレです。

PHAISE1
131ps 15.3kgf・m
ノーマルデータのリミッターカット版です。

PHAISE2
138ps 15.6kgf・m(推定)

HKSのフィーリングアップデータです、2000あたりまでトルク細いが吹けるようなフィーリングで2500あたりからトルクの盛り上がりが
演出されている感じ、そのままレヴまでノーマルと比べてパワーがついてくる、、変わった感がわかりやすいデータだと思う。
また、安全マージンも多くとってあり吸排気パーツ交換にも許容範囲が大きそう。

PHAISE3 パワーライターモード
142ps 16.3kgf・m(推定)

JoyFastさんのオリジナルデータ、全域でトルクアップしている、段付き感がなくHKSのPHAISE2ほどの変化の違いは感じにくいが、
低回転域もトルクアップしているため街乗りなどが楽に、ハイギアの1500回転くらいからの加速も普通にできる(ノーマルだと2000を超えないと再加速はつらい)、
だが1kgmほどトルクアップしてるとはいえ2LのRFほどの低回転トルク(およそ4.0kgm差)がないため、その感じは100〜200ccアップしたような感じといえばわかりやすい、
そして5000rpmくらいまでトルクでひっぱりそのままレヴ(8000rpmまでの設定に変更)までフラットな感じに回っていく、ドラマチックな演出はないが
扱いやすいので運転していて疲れないのがいいところ、高回転側もPHAISE2より少しだがアップしているはずだがその違いはそんなにわからない。
スピードのノリもよく、気づくと出ている場合があるので注意、これがノーマルだったら、必要十分なパワーと言えるし、たぶんパワー不足を
呪う声が上がることもなかったとおもえる。RFと比べるとトルク感はRFのほうがあるが、回転フィールはこちらである。
まるで1.7Lくらいにになったよう。

追記
RFがマイナーチェンジしました、なんと184ps!
幌車のほうも1psアップの132psです。
ND2として表記します。
ND2幌 S         MT  990kg   132ps     パワーウエイトレシオ  7.50
ND2幌 LP/RS      MT  1020kg    132ps    パワーウエイトレシオ  7.72
ND2幌 SSP       MT  1010kg   132ps     パワーウエイトレシオ   7.65
ND2RF S/VS/RS  MT   1100kg   184ps    パワーウエイトレシオ   5.97

うは〜6.0切っちゃったよ、間違いなく動力性能歴代最強ですな〜。